古民家の活用例

■古民家の活用例

「住宅活用例」としてのA邸

外構の痛みが激しく復元には大きな予算が必要でした。「海の見える古民家」を目的に購入しましたので、内観の多くを復元することで落ち着きました。

「金継工房活用例」として森閑

於古発川沿線に佇む三角屋根は1993年監督大林宣彦、原作山中恒「はるかノスタルジー」にも登場しています。
いかがでしょうか。これが近くの「紅葉橋」から雪がしんしんと降り注ぐ「緑の三角屋根群」です。ファンタジーそのものです。
かつて隣に構えていた醤油醸造会社が所有していた貸家ですが、内部を手造りで見事に改築して金継工房として活用されています。 実にシンプルですがセンス抜群の工房です。
金継は、このように緻密な手作業で器などのヒビやカケを、漆と金粉で修復する作業です。戦国時代には安い器をわざと割って、名のある金継士に依頼して高値で売れることもあるほど芸術的評価が高い技術です。 作業風景そのものがビジュアルとして価値を感じます。まさに小樽の新たなライフスタイルが追加されました。

「マルチな活用例」として健康応援社

暖かみのある外観です。周囲は学校や公園があり静かな環境です。
立派な石垣の上に木製の塀で囲まれています。小樽は坂の街のため石垣で平坦をつくり家を建てる構えが諸所に見られます。
この石蔵は大正4年築ですが、母屋等は昭和に増築されています
縁側が癒やしの空間で庭も美しく手入れされています。
まるでタイムスリップしたような昭和のお婆ちゃんの家のようです
木製の仕切りが石蔵の簡素さを温かくしています
高齢者に健康を取り戻す施設。そもそも高齢という仕切りを意識することが老けさせると先生は語ってくれます
それぞれが持ち寄って腕を振るった手づくり料理をみんなで堪能

「宿泊施設活用例」としてlittleBarre

花園病院以後空き家となっていた頃の物件
外観はほとんど改築不要です
宿泊者用のロビーですが、家具調度品も実にマッチ。宿泊者は自由な時間に自由にくつろぎ、交流や情報収集をしています。
数ある宿泊室の一つですがシンプルなようでハイセンスです。
そもそもこんなハイセンスな建物でしたので、そのまま美しく仕上げています。