小樽民家再生プロジェクト・メンバー紹介

石井 伸和

NPO代表理事 NPO法人歴史文化研究所副代表理事

小樽の歴史的建造物は既に小樽文化の領域に昇格しています。それは歴史的建造物は日本の近代史を語る上で貴重な建物が多数存在することや、歴史的建造物の観光施設再利用が小樽観光の牽引役になってきたという貢献によるからです。しかし平成4年調査時に2,357棟存在していましたが、平成24年時の調査で1,178棟しか存在していないばかりか、民家の解体が促進される状態であることが判明しました。したがって観光施設再利用の他に居住環境としての再利用を促進することは、地域文化を守り育成するために大事な方法だと確信しています。そこで様々なライフスタイル移植を念頭に、小樽の歴史的建造物居住化に向けて活動したいと考えています。

中野 むつみ

NPO理事 T・T-M ゆい 代表

25年前、後輩の親御さんのお通夜で小樽を訪れました。会場は、小樽の何処にでもある坂の中腹にある、古い町内会館でした。後輩の悲しみが伝わってくる御通夜の帰り、街灯の薄い光の中で、『なんと良い町なのだろう』と思いました。坂と古い民家、海と山の町、ただそれだけなのに、人の悲しみも何もかも包み込む街。その思いは私の潜在意識となり、二年前、このプロジェクトを始めました。建物と人が作り出す【小樽】、不思議な魅力の虜です。

川嶋 王志

NPO理事 株式会社サニーホームワークス代表取締役
1961年生まれ、小樽出身。現小樽在住。

自分自身の思い出のために撮り歩いた写真がきっかけで出会いが拡がり、現在は当NPO法人に参加。古民家の保存、リノベーションなど、様々な形で 古い建物の有効活用を目指した活動に尽力する。
「ただ単に古い建物を応援するだけではなく、それが小樽という街を作っていて、すべてに繋がっているんだ」ということを多くの人に知ってもらいたい。
駅に降り立って観光地が広がる港側からパッと後ろを振り返ってもらったら、
まだまだこういう素敵な場所が たくさんあるんです。
都心の札幌に寄り添う形でこうして息づく小樽の良さを、仲間と一緒に伝えていきたいですね。

山谷 智恵子

NPO理事 株式会社アイム デザイナー

私が小樽に毎日通っていたのは、学生時代の4年間。先輩に連れて行ってもらったお食事処、飲み屋さんは全てノスタルジィ!札幌で育った私には衝撃でした。こういうお店がずっと続いて成り立っていることに感動を覚えました。やんちゃな学生を街の人は大きな愛で見守ってくれていたと思います。いろんな面で成長させてくれた母校に、そして小樽に何か恩返しができたら、心のどこかでずっと考えていました。 小樽を知る度にもっともっと愛情がわいてきます。今はこの素適な小樽をもっと多くの方に知って欲しいです。

三枝 丈太郎

NPO理事 合気道天心会

2011年の秋、3.11の震災、原発禍から逃れるため東京から一家で移住してきました。もともと祖父母が北海道出身ではありましたが、小樽は初めて。風情ある街並みのすぐそばに、手つかずの原生林やきれいな海があるところに惹かれました。北海道広しといえど、歴史ある街と豊かな自然が混在しているところは他になかなかないようです。現在、龍宮神社にて子どもたちに合気道を教えています。この恵まれた環境にて武道に精進できることを心から有り難く感じている日々です。

三枝 陽子

NPO理事 フリー編集者

震災後、家族で東京より移住してきました。もちろん、モノも情報も大都会のほうが勝るわけですが、そこに無いものが小樽にはあります。「美しい景観・自然・そして人情」です。もともと古い建築が好きだったので、小樽に来た最初の印象は「宝の山だ!」ということ。しかし、しばらく住んでみると「宝をもちぐされつつあるのではないか」という危機感も芽生えて。建物はただ在るだけでは意味がない。人がどう活かすかにかかっている、と。このNPOを通じて建物に息吹を吹き込み、より小樽という街を豊かで美しくするお手伝いができたら幸いです。

間野 美香

NPO理事 有限会社しあわせ工房 代表取締役

平成11年 小樽に移住してまいりました。 19歳の頃、初めて友人の誘いで小樽散策をしたことがきっかけで小樽の町に魅せられました。その頃はまさか移住するとは夢にも思っていませんでした。コンパクトながら、生活に困らない店舗や施設が充実。札幌までは移動時間30分程度。毎日、海の色を見ながら、山の景色を見ながら、風情のある建物ととても親切で他人行儀ではない住人に囲まれながら、温かな気持ちで日々を過ごしております。 この町の良さをいつまでも今のまま残しておきたくて、このプロジェクトに参加しました。

温井 俊行

NPO理事 株式会社ヌクイ 専務取締役

私は小樽生まれの小樽育ちです。「自分の住んでいる街は外から見てみないと分からない」ということを実感したのは、就職で他の街に移り住んだ時でした。勤務地は小樽と違い、海も山も見えず人の多い都会でした。それなりに楽しい生活はしていたのですが、だんだん終の棲家ではないと思い始め、8年間都会で過ごしたあと小樽に戻ってきました。ただ8年という歳月は街をも変化をさせ、以前住んでいた小樽とは違う街になりかけていました。時代が変われば街も変化をする。よりよい生活を求めて街を開発する。これは当然のことと思います。しかし小樽は昔からの歴史的財産があります。「昔の良さを生かしつつ、新しいものが混在している」そんな街づくりのお手伝いができればと思っています。

八和田 勝

NPO理事 アトリエテッラ株式会社 代表取締役

河野 哲也

NPO理事 ノマドデザイン株式会社 代表取締役

私は2012年に京都から北海道へ移住してきた移住者です。子供の頃、毎年のように夏に家族で舞鶴港から小樽港へフェリーで来ていました。この街は私たち家族の北海道旅行の入り口であり、出口でありました。小樽は私にとってとても思い入れのある大切な場所です。歴史のある建物・古民家・石蔵は小樽の宝。紡いできた歴史の橋渡しのお手伝いをさせていただけて、とても幸せです。